ブログ クローン病の重症度分類
みなさん、こんにちは。
前回までの記事で血液データに関する項目を見てきました。
今日はクローン病の重症度についてみていきます。
クローン病の重症度をみる分類にIOIBDというものがあります。
IOIBD(International Organization for the study of Inflammatory Bowel Disease)はクローン病の活動性を判断するスコアです。
10項目のそれぞれに当てはまれば1点、当てはまなければ0点とします。
2点以上であれば活動性つまり医療助成の対象となり、1点以下であれば寛解と判断できます。IOIBDは簡単なため日常診療で使用するのに便利です。
1 | 腹痛 |
2 | 1日6回以上の下痢または粘血便 |
3 | 肛門部病変 |
4 | 瘻孔(炎症で腸管に穴が空き、近くの臓器とつながってしまった状態) |
5 | その他の合併症 |
6 | 腹部腫瘤(腹部を触ったとき、こぶのようなものがある) |
7 | 体重減少 |
8 | 38℃以上の発熱 |
9 | 腹部圧痛(腹部を押したときに痛みがでる) |
10 | 10g/dL以下のヘモグロビン(貧血) |
簡単にできる評価になりますので
活用していきましょう。
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