今日の記事ではクローン病患者に多い癌や特徴について取り上げます。
まず、クローン病に特徴的な癌とは前回の記事で取り上げた
「直腸肛門管がん」が挙げられます。
筑紫病院のデータでは、
発病後約20年で100人に1人くらいの割合で直腸肛門管がんを発症します。
これらは肛門の炎症が強い方に起こるので、やはり炎症のコントロールが重要です。
また、たまに見かけるのが「小腸癌」です
小腸にがんができるのは極めてまれですがクローン病の方ではたまに見られることがあります。
しかし、小腸癌は見つけるのは困難なようです。
理由としては、小腸癌が潰瘍や狭窄などクローン病の病変と類似した形態であることが多く、肉眼的には良悪性の区別がしづらいそうです。なので、病理検査を行って初めてわかることが多いそうです。
ちなみにクローン病患者が癌になったときの対応ですが
健康な人とあまり対応は変わらないようです。
例えばS状結腸に大腸がんがあれば、通常の手術と同じように、病変部分だけを切除したり、
投薬で抗ガン治療を行う場合もあるようです。もちろん炎症の具合によって投与できない薬があったりしますので、医師と相談をしながらの決定になるようです。
ちなみに、クローン病と潰瘍性大腸炎では癌になったときの対応が異なります。
詳しくは機会があれば記事にしたいと思います。
次回は癌にならないためにどうしたら良いかについて取り上げていきます
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