♯42【やさしく解説】肝臓が悪いときに病院で受ける検査って?血液検査・エコー・CTまで徹底紹介!

医療関連(症状、薬など)

今日の記事は、肝臓が悪いときに行う検査の種類と意味について、できるだけわかりやすくご紹介します!


🩸 1. 血液検査(肝機能検査)

肝臓の検査といえばまずこれ!
血液を採って、肝臓がきちんと働いているかを数字でチェックします。

主な項目は以下の通り:

● AST(GOT)・ALT(GPT)

→ 肝臓の細胞が壊れていないかを見る検査。上記の2つは肝細胞が壊れると血中に漏れ出す酵素。
これらの数値が高いと、肝臓が炎症を起こしているサインかもしれません。

● γ-GTP(ガンマ-GTP)

お酒や脂肪肝で上がりやすい数値。胆道や肝臓の細胞に関係。
「お酒を飲みすぎていませんか?」と聞かれるときによく見られる項目です

● ALP(アルカリホスファターゼ)・LAP

胆汁の流れが悪いときに上昇(胆道閉塞など)がみられます。胆道に関係する酵素。

● ビリルビン

→ 肝臓の働きが落ちると、皮膚や白目が黄色くなる“黄疸”の原因になる成分。胆道に関係する酵素。
黄疸の程度を調べます。

● アルブミン

→ 肝臓で作られるたんぱく質。
少ないと、栄養状態が悪かったり、肝臓が弱っているサインです。

● プロトロンビン時間(PT)

→ 血液を固める力を見る検査。
肝臓がダメージを受けていると、出血しやすくなることがあります。


🔬 2. ウイルス性肝炎の検査(B型・C型など)

「ウイルスが原因で肝臓が悪くなっていないか」を確認するための血液検査です。

特に調べるのは…

  • B型肝炎ウイルス
  • C型肝炎ウイルス

これらに感染していると、慢性肝炎→肝硬変や肝がんへ進行することもあるので、早めの発見がとても大事です。


📷 3. お腹のエコー検査(超音波検査)

お腹にゼリーを塗って、機械で中を“のぞく”検査です。痛みもなく、安心して受けられます。

肝臓が…

  • 大きくなっていないか?
  • 脂肪がたまっていないか?(脂肪肝)
  • 固くなっていないか?(肝硬変)
  • しこりがないか?(腫瘍)

…などがわかります。まず最初に行われることが多い検査です。


🖥 4. CT・MRI検査(画像検査)

エコーでは見えにくい部分まで詳しく調べるために、CTやMRIが使われます。

  • CT検査:造影剤を使って血流や腫瘍の形を調べる
  • MRI検査:胆管や肝臓の内部をより細かく見ることができる

「肝臓がんが心配」「腫瘍があるかも」といった場合に使われます。


🧪 5. 肝生検(かんせいけん)※必要なときだけ

これはちょっと特殊な検査で、肝臓に細い針を刺して、小さな組織を取り出し、顕微鏡で中身を見る検査です。

  • 慢性肝炎の進行具合
  • 脂肪肝の悪化レベル
  • 肝硬変の有無

などを詳しく調べることができますが、痛みを伴う可能性があるので、医師が必要と判断した場合のみ行います。


✅ 検査は「症状や目的」によって組み合わせて使われます

例えば…

  • 数値だけ高い → 血液検査+エコー
  • 肝炎の可能性 → ウイルス検査
  • 腫瘍が疑われる → CTやMRI
  • 詳細を調べたい → 肝生検

など、症状や状況に応じて、医師が最適な検査を選びます


✨ 実体験を含めたまとめ

肝臓は「沈黙の臓器」といわれるほど、調子が悪くても症状が出にくい臓器です。過去の記事で伝えたように私もエレンタールの本数を増やしたら血液データのγ-GTPの数値が500を超えてしまいました。あのときは脂肪肝も疑い、血液検査とエコーを行いました。

ちょっとでも気になる症状や異常があったら、早めに専門の医師に相談して、必要な検査を受けましょう!

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