こんにちは。乳幼児の予防接種(ロタウィルス)に行き、副反応で腸重積になる可能性があることを知りました。改めて、腸重積は他人ごとではないと思い、今日の記事は「腸重積(ちょうじゅうせき)」についてまとめたいと思います。
腸重積ってなに?
腸重積とは、腸の一部が隣の腸の中に入り込んでしまう状態のこと。ちょうど望遠鏡を縮めたときのように、筒の中に筒がめり込む感じをイメージするとわかりやすいかもしれません。
この状態になると、腸の通り道がふさがれたり、血流が悪くなったりして、激しい腹痛や腸閉塞のような症状が現れることがあります。
どんな症状が出るの?
腸重積が起こると、以下のような症状が出ることがあります:
- 突然の強い腹痛(波のように来たり引いたり)
- 吐き気、嘔吐
- 血便(イチゴジャムのような便とも表現されます)
- お腹にしこりのようなものを触れることも
- 腸が動かないことによる膨満感
ただし、症状は人によってかなり違いがあるため、「クローン病の腹痛と似ている」と感じて見逃されやすいのも特徴です。
クローン病と腸重積の関係は?
腸重積は、もともと乳幼児に多い病気ですが、実は大人でも起こることがあります。
特に、クローン病のように腸に炎症や狭窄(せまくなること)、瘻孔(ろうこう:異常な通り道)などがあると、腸の動きが不規則になって腸重積が引き起こされる可能性があります。
また、クローン病では腸にできた腫瘤(しゅりゅう)や腫れたリンパ節が「引き金」になることも。
治療法は?
腸重積と診断された場合、治療の方法は次のようになります:
✅ 小児の場合:
空気や造影剤を肛門から注入して腸を元に戻す「整復(せいふく)」という治療が行われます。手術をしないで治るケースが多いです。
✅ 大人(成人)の場合:
ほとんどの場合は原因となる病変を調べるために外科的手術が行われます。クローン病患者の場合も、腸にポリープや腫瘤があると手術の判断になることが多いです。
クローン病患者としてどう備える?
腸重積は日常的に起こる病気ではありませんが、以下のような点に注意しておくと安心です:
- いつもと違う腹痛(強さやタイミングが違う)を感じたら、我慢せず病院へ。
- 吐き気や嘔吐、血便が急に現れたら要注意。
- お腹の中で「ゴロゴロ動く感じ」「しこり」があれば病院で相談を。
- **定期的な腸の検査(内視鏡やCTなど)**で腸の状態を把握しておくことも大事。
最後に
腸重積は頻度としては少ないですが、知っておくことで早期に気づける可能性が高まります。
「もしかして腸重積かも?」と感じたら、ためらわずに医療機関を受診しましょう。早期発見が何より大切です。今後も、クローン病患者として知っておきたい知識をシェアしていきますね。
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