♯51【医師に相談する前に】過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・対策まとめ

医療関連(症状、薬など)

みなさん、こんにちは。
今回は、クローン病と共通点のある自分の身近にいる「過敏性腸症候群(IBS)」についてお話しします。

「いつもお腹の調子が悪い」「検査では異常がないのに、下痢や便秘が続く」
そんな方は、もしかするとこの過敏性腸症候群かもしれません。


■ 過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腸に明らかな病気がないのに、腹痛・下痢・便秘などが慢性的に続く状態です。ストレスや生活習慣と深く関係しており、現代人にとても多い疾患のひとつです。


■ 主な症状のタイプ

IBSにはいくつかのタイプがあり、人によって症状の出方が異なります。

タイプ主な症状
下痢型急な便意、水っぽい便、ストレス時に悪化
便秘型排便が少ない、硬い便、残便感
混合型下痢と便秘を交互に繰り返す
分類不能型上記にあてはまらないが不調が続く

共通して多くの方に見られるのが、

  • 腹痛や腹部の不快感
  • お腹が張る(ガスがたまる感じ)
  • 排便すると症状が軽くなる
    といった特徴です。

■ 原因はストレス?食事?はっきりしないけど関係しているもの

過敏性腸症候群の原因は、はっきりとは分かっていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

  • ストレスや不安、緊張
     → 自律神経が乱れ、腸の働きに影響します
  • 腸内環境の乱れ
     → 悪玉菌が増えると、腸の動きが不安定に
  • 腸の過敏性
     → 少しの刺激で痛みや違和感を感じやすい状態に
  • 食生活の乱れ
     → カフェイン、脂っこい食事、アルコール、甘味料など
  • ホルモンバランスの変化
     → 特に女性は生理周期で症状が変わることも

■ 対策・改善方法

▶ 1. 生活習慣の見直し

  • 規則正しい生活リズムを整える
  • 睡眠をしっかりとる
  • 適度な運動を心がける(散歩やストレッチでもOK)
  • ストレスをためない(リラックス法、瞑想、趣味)

▶ 2. 食事の工夫

  • 低FODMAP食を試す
     → 小麦、乳製品、玉ねぎ、豆類、りんごなどを控える食事法
     (腸内でガスが発生しにくくなる)
  • 刺激物を減らす
     → コーヒー、唐辛子、アルコールは控えめに
  • 自分に合う食材・合わない食材を記録する
     → 食事日記をつけるのがおすすめ

▶ 3. 薬によるサポート(必要な場合)

症状がつらいときは、病院で以下のような薬を処方されることがあります。

  • 腸の動きを整える薬(消化管運動調整薬)
  • 整腸剤(ビフィズス菌など)
  • 下痢止め・便秘薬(必要に応じて)
  • 抗不安薬や抗うつ薬(腸と脳は深くつながっています)

■ こんな症状があるなら病院へ!

IBSは命に関わる病気ではありませんが、以下のような症状がある場合は、他の病気の可能性もあるため、すぐに病院を受診してください。

  • 血便が出る
  • 急に体重が減った
  • 発熱が続く
  • 夜中に症状で目が覚める

■ 最後に

IBSは「気のせい」ではありません。
そして、「放っておけば治る」というものでもありません。

少しずつ生活習慣や食事を見直すことで、症状が軽くなるケースは多くあります。
まずは自分の体と向き合い、食事や対人関係の改善など、小さなことから始めてみませんか?

少しずつ、食事を変えたり、家族関係がかわっていくとお腹の調子がよくなっていくと思いますよ

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