みなさん、こんにちは。前回のブログは猛暑日に注意することをまとめました。今回は、クローン病と睡眠の関係、特に「薬の服用タイミング」について詳しくまとめてみました。
クローン病は、消化管に炎症が起こる慢性の病気で、日中の過ごし方だけでなく、夜の睡眠環境や習慣も体調に影響を及ぼします。
中でも服薬のタイミングは睡眠の質や症状に大きく関わることがあるため、しっかりチェックしておきましょう。
💤クローン病患者が睡眠時に気をつけたいこと
1. 夜間の腹痛や下痢への備え
活動期や軽い再燃期には、夜間に腹痛や下痢で目が覚めてしまうこともあります。
これは体の休息を妨げ、免疫バランスにも悪影響を与えるため、事前の薬の調整や生活習慣の見直しが重要です。
- 就寝前の整腸剤や下痢止めの服用が有効な場合も。
- 脂っこい食事や刺激物は夕食時に避けましょう。
2. ステロイド服用による不眠リスク
プレドニン(副腎皮質ホルモン)は炎症を抑える重要な薬ですが、夜に飲むと不眠の副作用が出やすいため、基本的に朝食後の服用が推奨されます。
➡️ 夜にステロイドを服用しないように、医師とタイミングを調整しましょう。
3. 寝る姿勢と腸の負担
腹部の不快感があるときは、仰向けやうつ伏せでは腸が圧迫されやすく、症状が悪化することもあります。
- 左側を下にした横向き寝(左側臥位)が腸に優しいとされます。
- 抱き枕を使うと体が安定し、寝返りもスムーズ。
4. 睡眠中の脱水や寝汗に注意
クローン病は微熱や寝汗が出やすいことがあります。水分補給の間隔が空く夜間は、軽い脱水にもなりがちです。
- 寝る前にコップ1杯の水分を。
- 通気性のよい寝具や寝間着を選ぶ。
💊睡眠と深く関係する「薬の服用タイミング」に注目!
以下に、クローン病でよく使われる薬とその一般的な服用タイミングをまとめました。
夜に飲む薬、朝に飲むべき薬、それぞれの意味を理解しておくことで、症状コントロールと睡眠の質向上の両立が目指せます。また、あくまで以下の一覧表は参考程度にしてください。医師の指示をしっかりと守るようにお願いします。
🗓️クローン病で処方される薬の服用タイミング一覧
薬の名前 | 主な作用 | 一般的な服用タイミング | 補足 |
---|---|---|---|
ペンタサ(メサラジン) | 腸の炎症を抑える | 食後(朝・昼・夕) | 腸溶性のため、食後に安定吸収。 |
プレドニン(ステロイド) | 強力な抗炎症作用 | 朝食後 | 不眠や副腎抑制を防ぐため、夕方以降は避ける。 |
アザチオプリン(イムラン) | 免疫抑制剤 | 食後(朝または夕) | 吐き気対策として食後服用。 |
6-MP(ロイケリン) | 免疫抑制剤 | 食後(夜) | 夜に処方されることも。 |
ヒュミラ | 生物学的製剤(自己注射) | 2週間に1回 | 体調が落ち着いている時間帯に。 |
レミケード | 生物学的製剤(点滴) | 8週ごと | 通院にて点滴。 |
エレンタール | 成分栄養剤 | 分割(朝・昼・夕・寝る前) | 空腹時または食間に分けて。 |
ロペミン(ロペラミド) | 下痢止め | 就寝前 or 必要時 | 夜間の下痢対策として使われることあり。 |
整腸剤(ビオスリー等) | 腸内環境の改善 | 食後または就寝前 | 腸内環境を整えるために夜に服用することも。 |
鉄剤(フェロミアなど) | 鉄分補給 | 食間 or 就寝前 | 胃に負担がかかることがあるので注意。 |
✨まとめ:睡眠も「治療の一部」
クローン病は、服薬管理・食事・睡眠がどれも治療に直結します。
とくに睡眠は「身体の修復と免疫の調整」が行われる時間だと思います。わたしも睡眠が少ないと頭がぼーっとしたり、イライラしやすかったりします。しんどい時や判断が困るとき、自分のキャパシティーがいっぱいのときは一度睡眠を取って頭や体をすっきりさせることがあります。
薬についても、タイミングを間違えると毒にもなってしまうため、しっかり医師の指示された通りに服用し、炎症の悪化を防ぎ、寛解の維持に努めていきましょう。
▼おすすめの習慣チェックリスト(夜編)
- □ 夕食後にペンタサを忘れずに飲んだ
- □ ステロイドは朝飲んだ
- □ 寝る前に下痢止め or 整腸剤を服用(必要な人のみ)
- □ 寝る直前のスマホ使用は控えた
- □ 体が冷えないように寝間着・寝具を調整
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