今日は番外編として、クローン病を持つ私が新婚旅行でオーストラリアに行ったときの経験談をお届けします。
これから海外旅行を計画している同じ病気をお持ちの方や、健康面で不安を抱えている方の参考になれば嬉しいです。
本来は8月前に公開する予定でしたが、私的な事情で遅れてしまいました。お待たせしてしまい、申し訳ありません。
今回はテーマを 「旅行準備前」「移動中」「旅先」 の3つに分けてお話しします。
まずは第1回、「旅行準備で困ったこと」についてです。
1. 食事の不安
クローン病にとって大敵なのが、高脂質の食事。旅先で毎日続くと体調を崩すリスクが高まります。
そのため、旅行先を決める段階から、日本食店が多いエリアや、比較的ヘルシーな食文化のある国を重点的に調べました。
オーストラリアは多国籍料理が豊富で、日本食店も多く、比較的安心できると判断しました。
2. 薬の持ち込み
長期の海外旅行では、薬の持ち込みが大きな課題になります。
国によっては医師の診断書や英文の薬情報が必要だったり、持ち込めない薬もあります。
事前にオーストラリア大使館の公式情報や旅行者の体験談をチェックし、必要書類や申請手順を準備しました。
私は主治医に依頼して「英文診断書」を用意し、診断書に薬の名前も明記してもらいました。特にオーストラリアは持ち込みに厳しい国のため準備をしました。
3. 病状悪化への備え
最も心配なのは、旅先で病状が悪化したときの対応です。
意外と知られていませんが、日本の難病医療費受給者証や健康保険証は海外では使えません。
そのため、海外旅行保険への加入が必須です。特にクローン病のような慢性疾患の場合は、「既往症・持病悪化対応あり」のプランを選ぶことが重要です。
保険選びのポイントは以下の3つです。
- 持病悪化補償があるか(「既往症補償プラン」や「持病・既往症治療費用特約」などの名称)
- キャッシュレス診療が可能か(現地での立替不要)
- 24時間日本語対応の緊急連絡窓口があるか
また、出発前に現地で日本語が通じる病院のリストを調べておくと安心です。
オーストラリアは医療費が高額で、入院すると1日数十万円になることもあります。保険がなければ大きな負担になります。
準備してよかったもの
- 英文診断書(病名・症状・処方薬名・用量)
- 海外旅行保険証書と緊急連絡先
- 日本語対応病院の住所・電話番号リスト
次回は、「移動中に困ったこと」についてお話しします。
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