これまで旅行準備編、移動編とお話ししてきましたが、今回は旅先で困ったことについてです。
1. エレンタールのかさばり問題
1週間以上の旅行だったため、常用している栄養剤エレンタールの量も多く、移動のたびに荷物が大変でした。
有料でも日本から事前に送る方法を検討しておけば、負担が減ったかもしれません。
2. 飲食店とスーパーの営業時間
オーストラリアは飲食店の閉店時間が早く、都市部でも20時には閉まるところが多かったのです。
特に地方はスーパーが少なく、個人店ばかり・・・
シドニー滞在時は困りませんでしたが、バースに到着した日は、ホテルが市街地から離れていたこともあり、開いているお店が見つからず…。
結局、ガソリンスタンド併設のコンビニのような店で夕食を調達しました。
事前にお店の場所は調べていたのですが、営業時間までしっかり調べておくべきだと痛感しました。
3. 食文化の違い
外食は肉料理や乳製品が中心で、低脂質メニューが少なめ。
グルテンフリーやビーガン対応の店は多いですが、必ずしも低脂質とは限らず、選択に迷うことも。
スーパーで売っている加工食品も高脂肪・高糖分のものが多く、間食選びには注意が必要です。
4. 水・氷の扱い
水道水は基本的に安全ですが、地域によって味や硬度が異なり、人によってはお腹を壊すこともあると聞いていました。一応飲めなくはないですが、衛生面を考えて現地ではミネラルウォーターを買っていました。氷や生野菜の衛生面は問題ないものの、冷えによる腹痛リスクを考えて控えめにしていました。
5. 移動の長さ
オーストラリアは国土が広く、都市間移動は長時間になりがちです。
バスや鉄道移動ではトイレが限られることもあり、計画的に動く必要がありました。
また、国内線でもセキュリティが厳しく、液体の持ち込み制限があるため、エレンタールなどの持ち込み方法には注意が必要です。
旅を振り返って
ここまで3回にわたって新婚旅行の苦労話を綴ってきましたが、実はまだ他にも色々ありました。
ウォシュレットがなかったり、薬を紛失したり(結果的には見つかりましたが)、調べていったお店がじつは閉店していたり・・・。
それでも、腹痛になることなく、行きたい観光地を巡り、妻と美味しい食事を楽しめた旅行は本当に幸せな時間でした。
何より、妻が常に私を気遣ってくれていたことが一番嬉しかったです。
難病になって感じる「普通」の幸せ
クローン病がわかったとき、一度は色々なことを諦めかけました。
でも、父や母、妹たち、そして妻に支えられ、結婚、新婚旅行、仕事、外食といった「普通のこと」を普通にできる今があります。本当に家族や主治医、まわりで私を支えてくれている人たちに感謝です。
次の夢は、妻や将来の子どもとベネチアへ行くこと。
…食べられるもの、あるかな(笑)
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