こんにちは、今日は便秘について取り上げます。
クローン病といえば「下痢」というイメージが強いですよね。
でも実は、便秘の症状が現れることも少なくありません。
私自身、今月に入ってから時々便秘するようになってきました。
といっても、今のところは「1日排便がない程度」の軽いものです。
ただ、調べてみると便秘が続くことで大きな問題につながるケースもあることがわかってきました。
■ クローン病患者が便秘になる原因とは?
クローン病で便秘になる理由はさまざまです。以下のようなものが考えられます。
① 腸管の狭窄(きょうさく)
慢性的な炎症によって腸の一部が狭くなり、便の通過が悪くなることがあります。
この「腸狭窄」は、クローン病特有の合併症の一つです。
② 腸の動きが低下している
炎症や痛みにより、腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まり、便が移動しにくくなります。
③ 食事制限・水分不足
狭窄予防のために食物繊維を控えている方も多いと思います。
しかしそれが行きすぎて、水分や便のかさが足りず、便秘になってしまうことも。
④ 薬の副作用
痛み止め(特にオピオイド系)、抗コリン薬、鉄剤などが処方されていると、便秘の副作用が出る場合があります。
■ 便秘が意味する「危険性」とは?
クローン病における便秘は、ただの便秘とは違うという点が重要です。
狭窄・腸閉塞(イレウス)のサインかも
- ガスが出ない
- 便が数日まったく出ない
- 吐き気・腹部膨満・強い腹痛
こういった症状がある場合、腸閉塞の前兆である可能性があります。
これを放っておくと、腸が完全に詰まって穿孔(穴があく)→腹膜炎→命に関わるということもあり得ます。
■ 便秘への対処法(医師の指導のもとで)
自己判断で市販の下剤を使うのは避けましょう。刺激性の下剤は狭窄があると、腹痛や狭窄を悪化させてしまうことがあるようです。
簡単に対応策について以下にまとめてみました:
- まずは何より医師に相談し、腸の状態(狭窄の有無)を確認することです。勝手な自己判断で食事をとり続けることは危険です。
- 水分を多めにとる(ただし腸閉塞の兆候があれば制限が必要になるため、医師に相談は要)
- 溶解性の食物繊維(オートミールや熟したバナナなど)を適度にとる。不溶性の繊維(生野菜やゴボウなど)は狭窄がある人には向きません。
- 立位での足上げや腹部のストレッチで腸の動きを助ける。例えば立って足踏みをする、腹部の軽いマッサージを行うなど、無理のない範囲で腸を動かすのが効果的です。
■ 私の体験談:腹痛で大学病院に急遽受診したことがある
発症して3年目のとき、2日だけ便秘が続いて少し腹部痛があり、急遽大学病院の受診をしたことがありました。受診当日、レントゲン写真をとり、横行結腸のところに便がたまっており、薬を処方してもらって対応しました。
私は毎日排便があったので、便秘が2日続くと不安でした。
対応をどうしようか迷ったけど、診察が主治医以外の先生でしたが病院受診をしてよかったと思っています。
クローン病=下痢というイメージが強い中で、便秘は「想定外の悩み」に感じるかもしれません。
でも、実際には多くの患者が直面する現実でもあります。
大事なのは、「いつもと違う症状」を無視しないことです。自分の身体の声に耳を傾けながら、うまく付き合っていきましょう。
📝 あなたも便秘に悩んだことがありますか?コメントや体験談もぜひ教えてください!
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