♯35【クローン病の治療薬】ヒュミラとステラーラってどんな薬?わかりやすく解説!

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こんにちは。今回は、クローン病の治療に使われる「ヒュミラ」と「ステラーラ」という2つの薬について、ご紹介します。

その治療の中でも、最近よく使われるのが「生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)」というタイプの薬です。ヒュミラもステラーラも、この生物学的製剤にあたります。


🧬 ヒュミラ(Humira)とは?

ヒュミラは「抗TNFα抗体(こうティーエヌエフアルファこうたい)」と呼ばれる種類の薬です。体の中で炎症を起こす物質「TNFα(ティーエヌエフアルファ)」の働きを抑えることで、腸の炎症をやわらげてくれます。

■ どんな人に使われるの?

  • 中等症〜重症のクローン病の人
  • ステロイドや免疫抑制剤(アザチオプリンなど)で効果が不十分な場合
  • 生物学的製剤を初めて使う人によく選ばれます

■ 投与のしかた・頻度

  • 初めは皮下注射をして、体に薬をしっかり届けます
  • その後は2週に1回、40mgの皮下注射が基本です
  • 自宅で自分で打てるようになる人も多いです

🧬 ステラーラ(Stelara)とは?

ステラーラは「IL-12・IL-23」という炎症に関わる物質の働きをブロックする薬です。ヒュミラとは違う仕組みで炎症を抑えてくれます。

■ どんな人に使われるの?

  • 中等症〜重症のクローン病の人
  • 抗TNFα製剤(ヒュミラなど)が効かなかったり、副作用で使えない人
  • 他の治療が合わなかった人に、新しい選択肢として使われます

■ 投与のしかた・頻度

  • 初回は病院で点滴を受けます(1回のみ)
  • その8週間後からは8週間に1回、皮下注射になります
  • ヒュミラよりも注射の回数が少なく、負担が少ないと感じる人もいます

✅ まとめ:どっちが良い薬なの?

比較ポイントヒュミラステラーラ
主な対象初めて生物学的製剤を使う人他の薬が合わなかった人
投与方法皮下注射(自宅可)点滴→皮下注射
投与頻度2週に1回8週に1回
効果高い効果が期待されるが、人によって差があるヒュミラが合わない人にも効果があることが多い

どちらも、炎症を抑えて症状を落ち着かせるために重要な薬です。ただし、効果には個人差があるため、医師と相談して自分に合った治療を選ぶことが大切です。


💬 さいご、実体験より

私は幸運なことにクローン病の症状が発症時から軽症のため、ペンタサ顆粒とエレンタールのみの服用のため、今回紹介した薬は二つとも使ったことがありません。しかし、患者会に参加すると使用している方が多く、自分も知っておいたほうが絶対よいと思い、今回の記事のテーマにしました。

クローン病は長く付き合っていく必要のある病気ですが、今は効果的な治療薬も増えてきています。ヒュミラやステラーラは、その代表的な選択肢の一つです。

「どちらを使うべきか迷っている」「副作用が心配」という場合は、遠慮なく主治医に相談してみてください。自分に合った治療法を見つけることで、日常生活の質(QOL)も大きく変わってきます。

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